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起業理由

なぜ起業することになったのか知りたい私

~この私(代表)が、なんで起業?~

いくら考えても何故私がここに立っているのか理解不能…って言ってしまいたいです。

2017年4月に事業を立ち上げましたが、2016年の秋までまさか私が起業するなんて想像したことすらありませんでした。
丸4年間、辛いことや不運がこれでもかという程いくつも重なった先が、まさかこんな仰天な展開だったとは。

始まりは2012年秋。勤めていた会社の合併により私はリストラされてしまったのです。仕方なく絶望感と共にハローワークに通い始めました。そんな頃、前の会社のずっと上の上司から連絡があり会うと自分と付き合うよう誘われました。愛人です。私は汚い言葉でなじり怒りをぶつけましたが、実際は怒りよりもみじめで情けなかったです。リストラに加えどれだけ私を落とすのかと。就活も何社応募しても不採用。自信喪失です。運良く面接までいき最後の2人まで残っても、結局はもう1人の25歳の方に採用決定していました。ハローワークへと毎日うなだれて通う道、出口が全く見えない暗黒地獄、号泣。

そんな折、悪いことは重なるもの、まさかの交通事故に合い骨折。原付が私にぶつかって来たのです。折れた箇所が悪過ぎて長いこと体の自由が利かない苦しい日々。そして無収入なのに就活すらできなくなってしまいました。激痛と、どん底の気持ちを抱えて毎日号泣の日々でした。リハビリも1時間以上待つこともざらなのに多い時には週4日、1年4ヶ月も通ったその失われた膨大な時間も取り戻すことはできません。しかも私の体に後遺障害の等級が付いてしまうという、悲しい人生になってしまいました。その上、相手方の保険会社の担当者にずっとずっと嘘を付かれ続けていて、それに気付かず何年間も慰謝料を先延ばしにされました。実際は何の手続きも一切してくれていなかったのです。弁護士を探し依頼、戦い、それだけで消耗し、事故から4年近く経ってやっと慰謝料を手にしました。

事故後やっと、リハビリをしながらなんとか本格的に就活開始すると、なんとすぐに就職決定。しかも正社員で。その上、「うちは定年が無いから70才でも75才でも働けるならなるべく長く働いてもらえませんか?」と言われました。心から嬉しくて、あぁやっぱり悪いことの後には、ちゃんと良いことがあるのだと飛び上がって喜びました。やっと流せた嬉し涙で号泣。

ところが、出勤し数か月たつと男性社員の1人に毎日相当酷いことをされ続けます。罵声、怒号、100%嘘の噂流し、極悪な意地悪、私の尊厳を踏みにじり続け、冷蔵庫内の私のヨーグルト・私の椅子・会社用の靴の中(糊付け)等8ヶ所以上に大きなゴキブリの死骸を仕掛け、日々私を恐怖のどん底へ閉じ込めました。誰にも言わず我慢したせいでその後精神病院に結果半年通いました。副交感神経を破壊された私は精神状態だけでなく、身体に相当の症状が出で24時間苦しみました。本当に苦しかった。1週間起き上がれなかった時も。弁護士事務所にも警察署にも数度相談に行きました。精神病院の医師には初診の時から会社を辞めるよう強く言われましたし、そのうち「このままだと精神がもう少しで本当にあっち側に行ってしまう」とも言われました。それでも会社を辞めなかった理由は、前のハローワーク時代があまりにも辛くて二度と繰り返したくなかったのと、意地悪な1人以外みな優しかったし、何よりもここにいれば70才以上まで働けるという安心感にしがみついていたのかもしれません。そんな中悪いことだけは更に重なり、ショッピングセンターの階段の一番上から転落し階段途中で止まったものの膝を怪我してその後時々左足を少し引きずって歩くようになってしまいました。現在もです。
【その会社の後日談ですが、特に優しかった会社役員に気を許し意地悪について少し話すと驚き、会社の役員として私に謝ってくれて、ホッとして私は泣きました。渡す物があるからと言われるまま一緒に行くと部屋に入った途端私に襲い掛かりました。あまりの恐怖で声も出ず固まりました。信頼した矢先に起こった衝撃的な出来事にパニックです。結果もちろん未遂でその後二度と会っていませんが、この職場で私の尊厳は一体どれ程傷つけられたのでしょう。】

そんな頃、毎月その会社にチラシだけ渡しに顔を見せてくれる当社担当の保険外交員の方に「あなたのオーラ知りたくないですか」みたいなイベントに誘われました。スピリチュアルなことにとても興味がある私ですが、診てもらうには時期がちょっと…。リストラ、愛人事件、地獄のハローワーク時代、交通事故、不運の骨折、保険会社に騙され、未払い、パワハラ、未遂事件、精神病院通院、階段転落etc. こんな時に?行くなら万全な時がいいと思いお誘いを2回くらい見送りましたが、やはり好奇心に負けて数ケ月後の2016年1月に参加してみると、一緒に診てもらった人達は、全てが見えてしまう能力を持つ先生からきついダメ出しやきびしい言葉、相当な重いことだけを言われ続けていました。先生自体は全く怒っていないですが。

最後は私の番。恐すぎる、身構えた。体中緊張が走る。ところが、えっ、意味がわからない。先生からは信じられない程の素晴らしい言葉の連続、これ以上ないくらい最高の褒め言葉の数々。でも先生は私を褒めてくださっているのではないです。私という人間を透かして見て「あなたにはこういう才能があり、こういう能力の持ち主です」、「人が真似できないこんなこともできる人です」みたいに私に私を紹介しているような感じ。誰も持っていない程の優秀さと能力だと。私の持つオーラの色からする診断も、私の本質も全てにおいて素晴らしい言葉だけが並んでいました。たった1つのダメ出しは「なぜこれまで、持っているその能力を一切使って来なかったの!これからはそれを使って努力しなさい。」でした。私は驚いたまま、とにかく私を称えるような言葉をずっと聞きながら、私の身体の真ん中に居座り続け、凝り固まっていた地獄粘土が徐々に溶解していく心地良さを認識していました。(実際その後身体の症状が軽くなりました)

ところが実は、話の中でこんなことも言われたのです。 笹森さんは、会社を作りなさい。1日も早く。できれば今年中。そして将来大金を動かしなさい。 (あなたは 会社を作りますよ 今年中に作りますよ)

私には荒唐無稽な理解不能な他人事な話、つまりその部分は聞く耳を持っていませんでした。だって私は今の会社に70才以上まで勤め上げるのだから、無関係な事柄だと思って。私はこれまで会社を作ろうなんて一かけらも思ったことがなく、作りたくもなく、憧れに関しても皆無だったので、先生の言葉を聞いても1ミリも心が動きませんでした。たぶん、“私は作ろうと思えば会社だって作れる人だ”という意味だろうと解釈していました。その日を境に少し心が軽くなり、これなら意地悪にも耐えられそうだから予定通り長く勤めようと改めて決意しました。ところが数ヶ月後、会社が合併することになり突然私はリストラされたのです。

合併?また?ありえない。それでも、“起業”なんて全く選択肢にはない私はハローワークに通い始めました。でも、前回のことを考えると就活に没頭できませんでした。どうせ応募しても不採用だ。出した数だけ自分が傷つく。そう思うとハローワークに行く回数は減りました。前から興味のあった裁判所に通い、毎日一日中裁判を傍聴して、「毎日裁判所にいるからハローワークに行けないのだ。仕方ないのだ。」と自分に勝手な言い訳をしていました。それでもやっぱり就活による就職だけしか頭にはなかったです。なんかざわざわするものを抱えているような心持ちの中ただ時間が過ぎました。

2016年の夏も終わりの頃、そのざわざわが大きくなり、9月に入るとそれが少し形を成し、「会社を作りなさいと1月に言われたのだ」という自意識がはっきりと顔を出しました。とはいえ、そう言われてもねぇ、どうしよう、という程度でした。起業する気は皆無でしたが、たとえ会社を作ろうと思ったところで何をすればいいのか全然知らなかったので試しにセミナーに参加してみました。9,10,11月は就活と起業の為のセミナーを並行させていました。そうしてセミナー参加者と一緒にいるうちに私の心ではなく、私を取り巻く状況が徐々に起業へと流れて行ったようです。じゃ、起業しよう!と思った瞬間もなく、やるしかないからやってみようかとすら考えた覚えもなく、目の前の事をこなしているうちに起業への流れに乗っていたらしく、それさえも後で気付いた感じです。一体いつから起業することになったのか、なぜそうなったのか、起業へのスイッチがどれか、何か今でも全く分からないです。ここまで、最初のリストラから丸4年間の出来事でした。気がつけば号泣の日々だったのに、いつの間にか泣きやんでいた私。あの、波のように連続で襲ってきた苦しみの4年間の意味は何だろうと時々考えます。

自分の考えが後からついて来るような半信半疑のまま、何かに押されるようにしてどこかに最初から敷いてあったレールの上にポンと乗せられたら動き出した、というストーリー。今でも不思議です。確かに私がやっているのだけれど、自分の意思じゃないみたいなふわふわ感。
こうしていつの間にか起業という、人生で考えたこともない世界への入り口に立っていました。

もちろん、やることになった後には自分の意志で様々なことを決めて行きましたが、ではなぜこの私が起業したのか、
その問いの答えを世界で一番知りたいのは私に間違いありません。


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